こんにちは。もう大晦日ですが皆様どこでお過ごしでしょうか?
私は仕事が一段落したので貯めていた本や音楽を一気に楽しんでます。その中で「サカナとヤクザ」という本を読みました。
なぜ執拗に密漁取材を?尊敬する溝口敦は『食肉の帝王』を書きました。『サカナとヤクザ』はあの人の背中を追いかけてきた俺のアンサーソングです。5年分のインプット…もう水産関係のことは書かないので、資料の一部、写真、こぼれ話は以下のブログに順次アップしていきます。https://t.co/gBafp2L3OC pic.twitter.com/caTUT0yJCx
— 鈴木智彦/SUZUKI TOMOHIKO (@yonakiishi) October 4, 2018
この本はルポライターの鈴木智彦さんが書かれた漁業にまつわる暴力やヤクザの関係を全国各地での事例をまとめられています。鈴木さんは一度NHKのウナギ特集で実況ツイートをしてくださった方です。
もともとヤクザのルポタージュで有名な方なのですが、この本のために5年間各地の市場を回ったそうです。本当にここまで書いていて大丈夫かという血なまぐささの一方ポップさが漂うのが鈴木さんの本のすごい点だと思います。単純に読み物として面白い!個人的には銚子編は自分のおじさんを思い出したし、一番苛烈な北海道編はぜひ近代史で教えるべきではと思いました。
本のあとがきの一文が鈴木さんの気持ちだと認識しております。しかしあとがきにも登場する勝川俊雄さん、参考文献にあった「漁業という日本の問題」でもまだ変えるために活動しておられます。
最近水産高校の実習船で暴力を日常的に行っていたというニュースもあり、ツイートでこの件について体験があるという船乗りさん達が多いので、暴力が蔓延しているのは漁業だけではないということだとは思います。
(練習船での暴力が日常的に行われたとのニュースでしたが、リンクがなくなっているようなので削除 2019/01/12)
でも、それをよしとしない人たちもいることは船乗りさんや水産高校の皆さんのツイートや活動でわかるわけです。だとしたら私はそれを応援したい。変えたい思いと行動だけが状況を変える力になります。単純にマネジメントの問題として、人間は褒めたほうが能力を出しやすいわけですから、怒るのは悪手なんですよ。
ということで、来年も自分なりに水産高校や商船高専を応援シテまいります。まずは来年水産高校botのデータ更新から。ではよいお年を!