こんにちは。この1週間ほどは「食品偽装」が毎日ニュースに取り上げられていますね。
昔からそのような偽装は格安を謳った店がやることだと おもっていたのですが。いわゆるプロレスのように「お約束」ごとで成り立つときとかね。
今回発覚しているのは「偽装」といいますが「詐欺」なものも多々ありましてニュースでは一緒くたになっていますがきちんと詳細までみることが重要だと思います。「産地」を偽装していたのか「品種」を 偽装していたのか?
ただ、その中でも別格で取り上げておきたいことがあります。それは「加工肉」を普通の「肉」として製品提供していた偽装。
農林水産省畜産部長の原田英男さんのツイートを掲載します。
成型肉や牛脂注入加工肉は食品衛生法の「食肉加工品」で、製造者は「その処理を行った旨及び飲食に供する際にその全体について十分な加熱を要する旨を記載する」ことが義務付けられてます。処理の際に製品内部が微生物等に汚染される懸念があるから。調理者等がこの表示に気が付かないはあり得ないと。
— 原田 英男 (@hideoharada) 2013, 11月 6
【成型肉などの話⑨】一連の事案で調理者が、自分が調理している食材が「成型肉など加工肉」であることに気が付かない、というのは信じ難い話ですが、仮にその認識がない場合、加熱不足による食中毒や情報提供不足によるアレルギー発生のリスクが高まることは、看過できない問題かと思います。
— 原田 英男 (@hideoharada) 2013, 11月 7
法律で問題になりそうなポイントは2点
- 食品衛生法の義務を怠っている販売業者がいて、加工肉なことが店がわからなかった。→通知義務を怠ったのは法律違反
- 加工肉である場合アレルギー食品利用の可能性が高いのに店が告知していない。加熱不足なら食中毒の可能性も→もし通知せずに利用者がアレルギー反応を発症したり、食中毒になったら信用問題
このあたりの危険性を認識してないで「偽装」というのはやめてほしいなあと、心から思います。小麦粉とか普通に使っていますもん(材料に書いてあるんで) 症状が出た人がいなくて本当によかったと思います。
塩釜で仲卸業者を行っておられる「鮪のまるはる佐藤商店」さんのツイートを最後に。
偽装、偽装、って、絶対そんな事しないよ。
ばれないからって、悪い事なんかしない。
人が見ていないからって、泥棒なんかしない。
そんな事、人として当然だ
— 「あかり」 鮪のまるはる佐藤商店 (@satouakari) 2013, 11月 6
自分がされていやなことは人にしないでほしいもんです。高くて使えないなら前回紹介したスシローみたいに堂々と「これ加工肉です」とかいってほしいもんです。「高いからうちでは和牛扱えません」って。
お・も・て・な・し ってそういうことなんじゃないのかあ、と思いました。
水産高校の中には「食物調理科」など調理や加工を志しているかたも多いと思いますのでぜひ大人の真似をせずにいていただきたいです。