こんにちは。4月になって桜がすでに散り際となっている関東南部です。明日以後の入学式などで期待や不安でドキドキを抱えている方もいるかもしれません。
そんな中ではありますが今日は水産系高等学校の統廃合を取り上げます。水産系に限らず少子化により高等学校の維持が出来ない各県、特に専門性が高い学校は運営費用が高いため、統廃合をして運営費用の削減を図っています。今年から数年間ですでに発表されている統廃合情報をまとめました。
水産系高等学校の統廃合情報
愛媛県立宇和島水産高等学校
水産高校応援サイトとして大きなニュースが先月届きました。
愛媛県が高等学校再編計画を最終決定しました。宇和島水産高等学校が宇和島東高等学校と合併するそうです。学校名から水産が消えることになるでしょう。
実は全国の水産高等学校、統廃合される学校がすでに複数決定しています。
秋田県男鹿海洋高等学校
男鹿海洋高等学校は、男鹿工業高等学校との合併が2016年に発表されています。
このため学校間交流を定期的に実施している状況です。時期は未定ですが、将来的に統合するなら交流して2校の違いを早めに知っておくことが、生徒たちにも良い影響があると思います。
岩手県立宮古水産高等学校
宮古水産高等学校は、2025年に宮古商工高等学校と合併します。宮古商工は2020年に宮古商業と宮古工業が合併した学校ですから、最終的に宮古地区の総合的な職業高校になるんですね。
山形県立加茂水産高等学校
加茂水産高等学校は、庄内農業高等学校と鶴岡中央高等学校の3校合併が発表されています。まだ日程は未定ですが校舎が離れているのでマイクロバスで校舎間を通うことになると思います。山口県立大津緑洋高等学校がこの方式で3高校が運営されてます。
改めて感想
どこも水産高校として特色のある学校なので、本当に寂しいのです。そして、合併したあとが本番です。合併してから水産系の授業が縮小してしまったり、方向が定まらず消滅したりでは意味がない。水産系の専門性を持った生徒を求めている企業が多い状況からも、ぜひ存続以後も生徒たちが安心して授業を受けられる体制を、県や学校が真剣に考えていただきたいと思います。
