てすてっど(testedquality)県外の水産高校受験の記録

県外の水産高校受験を記録し始めて、勝手に水産高校と水産業を応援するブログになりました。

2022/06/03 2022年版勝手に紹介リンク作成しました。一部サイトでhttpのみの場合、そのままリンクしております。

食品も3Dプリンタで自分で作る時代になるでしょう

 こんにちは。最近また忙しくなってますが元気です。今回はおさかなから少し離れて、 新しい食品技術のお話をします。

 水産高校では食品製造を授業で行っていると思いますが、魚や野菜などを調達してくるのが普通です。しかし、今フードテックと呼ばれる最新技術を使った食品製造が注目を浴びています。

 この分野日本では魚の代用品が一番有名ですね。「かにカマ」はすでに世界規模で販売されています。そんな魚の代用品で最近有名なのが「ほぼXX」シリーズ。「ほぼウナギ」はこのブログでも取り上げましたが、「ほぼカニ」「ほぼホタテ」などヒットを出しています。そんな中新製品は「ほぼいくら」?

rocketnews24.com

なんと・・・美味しいんだ。そして魚卵アレルギーに対応済み。これはよいのでは?

 そんなの食べなくても水産高校の皆さんの周りには美味しい食べ物沢山あるから、食べたことないよ!って方も多いと思います。しかし世界的にみれば食糧の確保はSDGsでも重要な課題となってます。

SDGsとは、2015年9月国連で採択された「持続可能な開発目標」です。
「誰一人取り残さない」という理念のもと、「世界の貧困をなくす」「持続可能な世界を実現する」ことを目指した、2030年を達成期限とする17のゴール、169のターゲット、および、その進展を評価するための指針を持つ包括的な目標です。

日本SDGs協会 | (japansdgs.net) からの引用ですが、17のゴールの中で特に水産資源は食糧生産の2と別項目で14として設定されています。

SDGs目標2飢餓をゼロに

SDGs14海の豊かさを守ろう

 水産資源については世界的に需要が高まっています。肉よりローカロリーでヘルシーという健康志向の高まりに合致する食材であるため世界中の富裕層が求めるようになりました。しかしそのまま漁獲量を増やせば魚はあっという間にいなくなります。

 一方牛肉などの畜産は飼育に大量の飼料を使うこと、育成中にげっぷや糞から二酸化炭素を大量に放出するためこのまま生産量の増大については難しいとされています。そのため今は糞からのメタンガスによる発電に使うことでメタンガス放出を減らす試みが行われています。

www.nedo.go.jp

 そんな二酸化炭素を減らす試みの一つが肉の代用食品での置き換えです。既に代用肉については日本のスーパーでも普通に見かけるようになってきましたよね。「大豆ミート」という名前で豆腐売り場や乾物売り場で扱われてることが多いです。

www.marukome.co.jp

 本当に普通に美味しいですもんね。まあ日本の場合には「がんもどき」という由緒ある代用品があるので受け入れやすかったのかもしれませんが。

 もちろん材料だけでなく作り方により肉を再現する試みも行われています。その実現への下支えしているのが3Dプリンタ技術です。

news.sharelab.jp

すでに自分たちが食べてるものが3Dプリンターで作られていることも多いと思います。でもね、3Dプリンタって身近だけど上記の記事見ると分かる通り、作るの大変なのです。そしてそんなに簡単には作れないのです。

 そんな3Dプリンターによる食品製造は、食べ物の味も操作できるのではということなので、データだけ送れば知ってる見た目で味が異なる食品も作れるということです。こんな研究もおこなわれています。

news.nicovideo.jp

 カニが入ってないカニクリームコロッケを牛乳だけで作ったという記事です。これが出来るなら宇宙でも好きな味をなんでも生み出せるようになりそうです。ウーバーなくても家で作れちゃう!!

 できれば魚を美味しく食べられる世界で会ってほしいと思うんですが、テクノロジーの進化も必要だと思ってるし、これで全然知らない美味しいものに出会いたいなと思う私はきっと食いしん坊なんでしょう。そのうち高校の食品製造も3Dプリンターの使い方を実習するかもしれませんね。

testedqualityとはCowboy BebopというアニメのDVDボックスに描かれた造語から。多分品質検査済みって感じ。