こんにちは。6月になって梅雨になりました。雨の曲として私が思い出すのは、山下達郎さんの「スプリンクラー」ペトロールズの「雨」ですが皆様はいかがでしょう?
さて、今回は水産系高校でも多い「商品販売」について取り上げます。元々はTVでみたニュースが発端です。 事の発端は2021年7月。
去年7月、県立水戸農業高校が出荷した原乳から基準値を超える細菌が検出され、ほかの農家の原乳も廃棄処分する事態となりました。
これを受けて県教育委員会はことし3月、農業を学んでいる7つの県立高校に対し、今後は農産物の販売をやめ、無償で提供するよう求めていました。
2021年7月の問題は機器のトラブルが原因だったことで、改善策が実施され問題が解決できることを確認して終わっていたそうです。 しかし、2022年5月になって茨木県内にある農業高校の農産物販売が「無償での配布」に変更される通達が教育委員会より行われました。
急な通達で影響を受けたのは高校生たちです。農産物は時間をかけて育てるだけでなく、高校では販売計画、宣伝なども自分たちで計画実行するものです。販売時期にあわせて農作物を育てていた学校は直接販売が出来なくなったため、一部を廃棄する、イベントを中止するなどの処置に追われたとのこと。
この中止通達に反対の声を上げたのが「水戸農業高校 農業研究部」の皆さんです。
TwitterとInstagramを立ち上げ有償販売の意義を訴えることにしたのです。
水戸農業高校 農業研究部です。
— 茨城県立水戸農業高等学校農業研究部 (@mitoaguriculhs) 2022年6月20日
茨城県が発表した、
農業高校の生産物無償提供の方針について、反対の署名活動を始めます。
アドバイスくださったみなさん、本当にありがとうございました!
よろしくお願いします‼️#水農祭やりたい#農業高校の生産物無償提供反対https://t.co/CFgwIXTL7a
これらの活動は県内外に広く知られるきっかけをつくり、県議会などでも問題として取り上げられるようになりました。そして昨日、正式に撤回が発表されました。
こちらの記事に有償販売の問題点として
県教委は、売上金を県に納める仕組みのため、教員の「売り上げ」への意識が強くなり過ぎることが一因と分析した。
とあるのですが、だとするとこの原因を作り出したのは県や教育委員会自体ですよね。売上を収めることを競わせる必要は教育であれば不要だったはずですから。その点は前述の県議会でも指摘を受けたようですので、ぜひ今後は子供のほうを向いて教育をしていただきたいと思います。
実は今週末、埼玉県に新潟県立海洋高等学校さんが出張販売&学校説明会が行われました。私もこんな機会はめったにないので、子供と一緒に出掛けてきました。会場はイオンモール与野。1階フロアで学校説明会をしてくれるんです。
説明会も拝見しましたが、埼玉県から進学した生徒さんが一人で司会と説明をしてくれてとても立派でした。学校に興味を持ってこられた中学生と思われる方々もいらして、出張の意味があると実感しました。
勝手に応援その4にも掲載しましたが、能水商店という会社が海洋高校の生徒さんを受け入れ生産、販売を実施しているだけではなく、就職先としても成り立ってます。当日会社の社長である松本さんもいらっしゃいましたので、ブログ掲載の許可をいただくお話のときに「今年から僕は教頭に戻ったんですよ」と笑顔でお話されていました。
会社の社長になるために学校を退職されたのですが、今回文部科学省の研究事業「マイスター・ハイスクール(次世代地域産業人材刷新事業)」で学校に戻る形になったのだとか。
生徒さんがてきぱきと動く店内を見ながら「茨城県の教育委員会の皆さんにぜひここに来てほしいなあ」と心から思いました。
ということで私も好物の「ごっつあん海苔」と「松前漬」を買って翌日から食べております。おいしいんだ!ということでぜひ茨城県の農業高校の皆さんにも頑張っていただきたい。応援しております。