こんにちは。ずっととんでもない暑さが続いている7月ですが、ご自分を大事にされてますでしょうか?特に豪雨での片付けをされていたり、避難されている方々には堪えたのではないかと思います。そんな中、避難所にエアコンが設置された件が話題となったあと、公立学校でクーラー設置が進んでいない市の市長の発言が大きく注目されました。その筆頭が所沢市市長「藤本正人」さんでした。
ちょっと面倒になりますが、改めて所沢市のエアコン問題をまとめておきます。なぜならどうも「教育」をコストと考える政治家が増えていることは、国内に今後広がる様相だからです。
以下の記事は2014年所沢市における公立小中学校へのエアコン設置を問う住民投票に関する所沢市の広報です。
防音校舎の除湿工事(冷房工事)の計画的な実施に関する住民投票を実施します 所沢市
- [所沢]
- [政策]
2014年の小学校エアコン導入に対する市長答弁と住民投票概要
2018/07/22 22:31
2006年に自衛隊入間航空基地に対する騒音対策から導入予定となっていたエアコンを11年に当選した藤本市長が執行停止。これを問うた住民投票が実施されました。
ここで市長の当選した際の投票数を超えた5万票以上の賛成票が集まりましたが、一方で3万票以上の反対票が入りました。かつこの投票は強制力がなく、市長は検討すると答えたうえで、騒音対策の2校には設置された時点で終わりました。
実は2017年9月には以下のような教育委員会からの事業点検評価報告書が公開されております。この中でエアコンがない点が問題であると指摘されています。
平成29年度 教育委員会の事務事業に関する点検評価報告書 所沢市ホームページ
- [所沢]
『近隣⾃治体の学校が冷房システムを整備してきている。近年の猛暑⽇の多さから児童⽣ 徒・教職員の健康保持を考えた時、教室へのエアコン設置計画を推進する必要がある』この報告書書いてくれた方ありがとう。
2018/07/22 22:53
この報告書について、市議会で議員から質問を受けているにかかわらず教育長が「答弁は再々第一種騒音地域を対象とする」と答弁しているなど市長だけでなく教育長も消極的であることが分かります。
この答弁後2018年1月の新年あいさつにて所沢市市長藤本正人氏よりエアコンに対する考え方が改めて公表されました。以下の記事は所沢市HPにても「エアコン設置に関する考え方のページはこちらから」として正式に掲載されているものとなります。
平成30年「所沢市新春のつどい」市長あいさつ 所沢市ホームページ
- [所沢]
今年1月の挨拶。「エアコンがあって快適になることよりも、家族や両親が仲良いこと、友達がいると思えることのほうがどんなにか大切」その子供たちが学校で倒れてるんだが!元気になった我が子供見て泣きそう
2018/07/18 21:58
このエアコン設置率や温度については日本共産党の所沢市議団HPに近隣設置率が掲載されておりました。所沢に面している入間市、狭山市、東京都、それぞれ100%となっているとのこと。他県に比べ範囲も狭く、近隣で天気が大きく異なることはないと思われます。
この中で「所沢市はエアコン問題・育休退園問題など子育てに冷たい印象で、30代~40代の子育て世帯が市外に流出している。」という部分、裏付けを探してみましたが、2010年から2015年の間に、ベッドタウン化していた所沢市から子育て世代が流出している数字が出ています。もともと所沢市で育った子供が子育て世代となった時に条件の良い都心に移動している状況と分析されています(4Pから5P)
2018年2月には所沢市において政策討論会がエアコンを議題に開かれました。
政策討論会『学校施設の整備(エアコンなど)について』を開催しました 所沢市ホームページ
ここでも集まった皆さんの意見のPDFをみると、意見を寄せても市長が覆すのではという悲観的な意見が見受けられる。
またPDFの中で複数出てくる「木質化」とは藤本市長が公約に掲げている公約の中で、特に力を入れている項目です。
この政策討議より3月議会でエアコン設置の調査費が計上されました。調査終了は2019年2月。1年をかけて調査するそうです。ただ費用は350万なので調査としては小規模だと思われます。
そして3か月後の2018年6月、所沢市議会にて4913名の署名と共に、「全小中学校に早期エアコンの設置を求める請願」が提出され、6月議会本会議で全会一致採択されました。
上記報告されていた赤川さんのHPにある通り、2019年2月には来年度平成31年度予算が確定しているため、最低でも設置の時期は平成32年度となってしまいます。それは2020年までエアコンがつかないということ。あと2年かかるということです。
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所沢市のエアコンに関する経過報告をまとめてみました。つまり、予算は調査費であり、まだエアコンは設置が決まってません。
この市長の応援母体はトトロの森を守る人々だったりするので一定数の応援があるのです。ちなみに学童も同じ理由で退園させられます。エアコン今日もない中三者面談が行われている所沢市より。 https://t.co/1kEINY4S7L
— てすてっど(testedquality) (@testedquality) 2018年7月25日
少なくとも2018年6月の請願書と全会一致の意見についてはきちんと対応していただきたい。子供が大事と言いながらどう見ても「コスト」だと思っておられる点腹立たしい。 学力上げたいなら環境を整える以外にないと思うのに。と考えていたら住民投票の時に同じことを考えた人がいたのでうれしかったです。
ということで、ツイートとかだと正しい情報が見えないのでまとめを作りました。
資源がない国で作れるものは教育による人だと、昔の人は言ってたはずなのに最近はコストだと思ってる案件があちらこちらで見られますよね。大人ができることは子供を守ることだとおもうので、できる限りの声は上げたいです。
こちらは海事訓練中の練習船実習生から食費徴収をすることに反対するツイート。最後のカラス船長さんが掲載されている船員法の違反だろうし、船員不足にさらに拍車をかけることになりかねないしという状況がよく分かりました。
この「練習船実習中の食費を学生に負担させようとする計画」に対して、全日本内航船員の会でも明確に反対表明をします。歳出削減が議論される際に「船員育成の分野」を上げられてしまう傾向は絶対に断ち切らねばならないと考えます。 #naikohttps://t.co/Eqsa9slRMy
— かいづかわたる (@junni_800) July 24, 2018
学生への食糧費徴収に対し
— かいづかわたる (@junni_800) July 25, 2018
→【(一社)全日本船舶職員協会もHPで緊急アピール!】会長自ら反対声明!海技教育機構から直接説明を受けましたが、全日本船舶職員協会としては到底受け入れる事は出来ません。食費徴収という唐突な政策方針に反対します。(全船協会長 酒迎和成)https://t.co/QeeBIgR4YG
船乗りの卵さんたちに対する「食料の支給」を打ち切るという方針。船員法の第80条には抵触しないのだろうか。船員を育てる海事教育機構さんの厳しい懐事情もあるのだろうが、日頃シーマンシップを説く海事教育機構さんには、この法令を悪しき拡大解釈する露払い役になって欲しくはないよなあ。 pic.twitter.com/GszopI6trr
— カラス船長 (@karasu_senchou) July 25, 2018
ということで、今回はむっちゃ政治的な文書になり申し訳ない。できればもう少し楽しい記事を書きたいな。ということでお付き合いありがとうございました。