こんにちは。水産高校に寮から通う子供との連絡はもっぱらメールです。すでに遠泳練習が始まっているときいてましたんで「大丈夫?」ときいたら「大丈夫じゃないです」との返答が(;一_一) 夏休みまでに湾を全員3Km泳ぐと聞いてます。どんな特訓されているのかちょっと聞けなかったです。見に行きたいのお!!こういうとき遠いのがちょっとさみしいですー。
さて、前回ご紹介した本「それいけ、水産高校」で水産高校の現状の記述がありました。そこで水産高校が全国の高校に占める割合などが記載されていたのです。そのデータが平成22年度でしたのでもっと新しいデータとして出ているものがないかなあと調べてみました。ちょっと硬い話になりますが、今回政府統計データで水産高校の今を紹介させていただきます。(Excelをお持ちだとさらに楽しめます)
今回検索する政府統計データe-stat は「政府統計の総合窓口」として各省庁が管理提供している統計データの一括管理&検索サイトです。
タイトルバーに画面IDな番号が含まれるのは問い合わせ用かなと・・・
すごい勢いで新着情報が各省庁から提供されております。では、こちらで水産高校と水産業についてのデータを探してみましょう。調べたいのは水産高校の生徒数と、全体に対する割合から。
「統計データを探す」にキーワード検索として「高校 水産」で検索したら32件ヒットしました。
ここでは学校のことを知りたいので「学校基本調査」を選択。昨年平成24年のデータがあるようです。リンクは『検索結果トップページ > 学校基本調査 >平成24年度 > 初等中等教育機関・専修学校・各種学校《報告書未掲載集計》 > 学校調査・学校通信教育調査(高等学校) > 高等学校(通信教育を含む) > 全日制・定時制』のページとなります。
こちらに各県の学科別の生徒数一覧が存在します。なんと提供データはExcelとDBの2種類。場合によってはPDFやCSVも。Excelを選択するときちんとレイアウトされた表が出てまいります。というかセル結合されてるし、政府内にはexcel職人たくさんいるんだろうなあ・・・いやデータみるのが先です。さっそく「101 都道府県別学科数」と「103都道府県別生徒数」を見てみましょう。
水産学科は全国の学科数「6872」学科で「42」学科存在。割合で0.6%ですね。定時制や私立で学科がないこともわかります。ただ気になるのは東京都立大島海洋国際高等学校は水産系にカウントされていないようで、東京に水産系高校はないことになっています。工業系なのかしら?
また平成24年度の生徒数は公立2,324,776 国立8615 私立1,013,736で合計3,347,127人。300万人以上の高校生がいるんですよー。ちなみにここでは合計値はなかったので自分で学科ごとに集計してみました。
さて、そのうちの水産系高校生徒数は
9,612名 全体の割合で0.287% です!
なんと水産高校生は、全国に1万人に満たないんですねー。本の中でも全国の約0.3%とありましたのでこのあたりから計算されたと思います。
他の専門学科をみると 農業系は4.7% 工業で7.1% 商業で9.6%となってます。 この統計分類にて水産系は一番少ない学科なのでした。
じゃあ、昔より志望者が減ったというのはほんとなのか?それは過去の人数と比較するべきですんで、学校 基本統計から一番古い「平成11年度」を検索。レイアウトこそ違いますが、生徒数一覧がでてきたのでそちらをみると全国の生徒数合計は「4,250,518」名
それに対して水産系は12,130名 割合で 0.285% でした。
生徒数がこの12年間の間で100万人近く減っているのです。50万人も女子高生が減っている!と考えれば、絶滅黒髪少女は本当だったことになりますよ、先生!
比率としては変化がないのですが、水産系高校の学校数は変わりがないのともともと各水産高校が小規模なため生徒数の減少が、ダイレクトに学校運営に関わってしまうのですねぇ。普通科のクラスが8から7になるのと、40人の生徒が30人になるのは、授業運営に大きく影響してしまいますもの。
ということで、「水産高校の志望割合は減ってないけど、少子化のために進学する人数は減っているんです」というのが結果となりました。
次回はe-statから水産業の現状を調べてみます。