あけましておめでとうございます。当ブログに来ていただきありがとうございます。年末に実家の福岡に帰省いたしました。そこで初めて柳川市への観光をしましたのですが、いろいろ面白かったのでご紹介を兼ねて書いてみます。
福岡県柳川市は西鉄電車、市内中心部の西鉄福岡駅から西鉄電車特急にて45分と関東なら東京千葉を総武線快速で行ける距離。観光列車があるので始発の西鉄福岡駅より乗るのがおすすめ。特急料金がいらないのと、中に立花家の紹介などがあるのでちょっと楽しいですよ。2両目にこんな展示があります。
どうやら福岡は最近観光都市として注目を浴びているようですね。昔は出張帰りの方々に何もなかったと言われることが多かったのですが、今年は福岡へ週末観光を楽しんだと勤め先や知り合いから本当に良く言われました。実際今の福岡は国内はもとより海外からの観光目的での方が非常に多いそうです。空港の国際線ターミナルも博多湾の国際路線向けターミナルも大変にぎわっております。国際ターミナル向けに荷物をもった方々の利便性向上を図るため、2連結されたバスが導入されたくらい。
今回の柳川市自体は県内では昔から柳川藩立花家の城下町として有名です。そして、国内ではどうやら戦国BASARAでの立花宗茂がきっかけですか?若者たちに立花家有名なんですね。少なくとも一緒に出掛けた子供たちはふたりともこれで理解してました・・・柳川の歴史は市のHPで詳細をどうぞ。
そして観光の名物が江戸時代に藩が作ったお堀をめぐる川下りです。「どんこ舟」と呼ばれる小舟でお堀を回るのです。私が訪問したのは年末の平日。駅に降り立ったら昔ながらの観光地風ですがちょっと閑散。あ、駅舎は非常にモダンです。
写真左のアーケード下におられる法被の男性、こちらが「川下りチケットお持ちの方いらっしゃいませんかー?」と声かけてこられまして、駅で買った「柳川特盛きっぷ」をお見せしたところ後ろのバスに乗るように案内してくれました。
この「柳川特盛きっぷ」は西鉄電車が出している観光切符で「往復切符+川下り+指定9か所からの選択でお食事」のセット切符。
お得なきっぷ(きっぷら柳川特盛きっぷ)|西鉄沿線おでかけナビ
西鉄電車での観光地としてはもう一つ有名なのが「大宰府」です。大宰府&柳川2か所周遊+川下りとのセット切符もあります。
お得なきっぷ(きっぷら太宰府・柳川観光きっぷ)|西鉄沿線おでかけナビ
ですが、柳川だけでよければ特盛をお勧めいたします(理由は次回掲載しますが食事が非常によいのです)
バスに乗ると乗り場へ案内してくれます。歩いても10分程度ですがバス内を見るとほとんど海外の方でしたので、道に迷うよりいいかも。本当にバス内がにぎやか。ついたらすぐに船着き場が見えます。赤い欄干とあわせて彩りがいい感じ。こちらの橋は三柱神社の境内へと続くのですが、今回はすぐ船に乗ってしまいます。
船頭さんに聞いたところ8社ほど船会社があるそうです。こちらはそのうちの1社で近辺80隻ほどあるとのこと。今回のチケットで利用できるコース、外堀から内堀に入るコースで、各社のなかで一番航路が長いのだそうです。船着場からは一定の方が乗ったら随時スタート。
写真の通り船は冬場に「こたつ船」となります。真ん中に炬燵があるんで寒くない!ただし屋根はないので雨が降ると合羽&笠がけというオールドスタイルなんだそうです。この日は天候よく穏やかでしたので良かった。乗るとき靴を脱いで乗り込みます。荷物はテーブルの上になりますがあまり大きいのは駅でロッカーをお勧めします。この場所には戻らないので置いてくことはできません。
この日同舟したのは15名。そのうち日本人は私たち家族3名+1組、あとは台湾、韓国、中国からの個人旅行の方々でしたが、みんな日本語がある程度わかるので船頭さんは日本語のまま話を進めていきます。みんなオヤジギャグに反応してるのですが、ときには普通にスルー。すごい旅慣れている。水路には結構橋も多く1隻ぎりぎりの場所も通りながら進んでいきます。
こちらのお堀は戦後まで飲み水、洗い場として使われていたとのこと。そのため各家庭から堀へ降りる階段がついてます。こんなかんじです。
コースは川下りの会社さんから引用
最終地点の御花(おはな)までやく70分のコースです。水はきれいで最大でも1メートル程度の深さ。また船が低いので非常に水面が自分に近い。このお堀意外にも大雨などで水位上昇などがないのだそうです。すべて川経由で有明海に流れ出る仕組みのため、水路と面した家や道路が低い位置になり、風景を存分に楽しめるようになっています。また地図の赤丸には石碑などが配置されており、ゆかりの北原白秋の歌詞などが飾られています。ところどころ江戸時代のなまこ壁も残っております
乗る前70分もあるとトイレとかおなかすいたりしないのかなあと思っていましたら、なんと途中で船頭さんから「おなかすいたひといますか?」との質問が。「はーい!!」と手を上げたら「もうすぐお店がありますよ。お酒にコーヒー、やきもちにアイスクリーム、甘酒も」というありがたいお言葉。子供が早速「やきもち食べたい!」と言い出しました。すると岸にお店がみえてきましたよ。
うわー!なんか船乗りさんが船上で買い物する船を思い出しました。店が堀にせり出しているのですね。あとこのごちゃごちゃ感は千と千尋の神隠しを思い出します。(写真は離れたときに撮影)あ、みなさんもやきもち食べてました。
舟は複数の橋の下を通ります。船頭さんが結構アクロバットな動きをするのでそれも楽しみ。しかしきちんと橋の下まで清掃されていて、虫苦手な方でもまず問題ないと思います。
終点近辺で30分程度のショートコースの舟とすれ違いました。こちらはバス観光の団体さんなどが使っているということで、すべて韓国の方々だった模様。互いに手をふりあいます。そしてただ乗ってるだけでたのしいまま、70分もあっという間に終点御花に到着いたします。というところで「向こうに赤じゅうたんが見えるから、今から花嫁さんが来ると思います。ちょっと待機します」との声が。
御花は柳川藩の藩主立花家の邸宅を基にした地域随一の料亭旅館で、現在は結婚式でもつかわれることがおおいそうです。確かに赤じゅうたんと、和服を着た方々が舟に乗っておられます。
船頭さんが「花嫁さんがおられないみたいなんで、先に岸に寄せますね」と舟を移動させたら・・・ごつん。ぶつかったさきには・・・花嫁花婿さんがおられました。白無垢なことを想像していた船頭さんが気づかなかったようです。いやー美しかったです。
このあと皆様が館内に移動されたところで私たちも下船いたしました。
御花近辺は柳川観光の中心となっていまして、特盛きっぷでの食事の指定店もこの近辺のお店が多いです。きっぷの注意事項ではお店を決めたら行く前に電話をして予約をすることが書かれていたのですが、すっかり忘れていたことを思い出しました。降りた御花での雰囲気がとても素敵でしたので、ダメもとでお昼をこちらでできるか、御花の受付で確認をしてみました。
幸い受付の方より15分ほど待てば準備大丈夫とのことでした。(ほんとよかった・・・混んでいるシーズンは厳しいのだそうです)御花を予約するともれなく建物内の見学も無料になります。建物の中をみたりお土産屋さんを先に見学してから待つことにしました。ほんと文化財レベルをそのまま使っているのですよ。かっこいい・・・
ちょっと長くなったので、ここまでで一度切りまして、次回御花内部と柳川名物のお食事について書きたいと思います。