こんにちは。最近すっかり更新が滞ってました。私更年期障害のお年頃でして、体調がそれに由来してすぐれなかったのですが、漢方薬を婦人科で処方していただいたら大分落ち着きました。人類の歴史上こんなに長生きするようになった人間はつい最近ですし、老いは受け入れたいと思ってはいますが、まだやりたいこともあるのです。婦人はつらいねえ(^^;
さて、地方と水産業というテーマで一つ前に書いたのですが、その続きを。今年になって「XXが獲れない」というニュースが多く流れております。XXはマグロ、イカ、ノドグロ、カツオと複数にわたります。たとえばホッケの大きいのは輸入品しかないとかですね。
あとウナギもそうですね。
ウナギの漁獲量の減少、絶滅の危険とかそういう段階じゃないように見えるんだが。業者に補償出してもキツイ制限しなきゃいかんと思うけど…(あと生息環境の保全、改善も)https://t.co/TAtyRbq8zj pic.twitter.com/z6mtHsSREa
— みんみんぜみ (@inuchochin) 2017年2月17日
特に先日ブログでも書いたクロマグロの管理が甘いことは海外だけではなく国内でも軋轢を生みだしてます。
https://www.kochinews.co.jp/article/77073/www.kochinews.co.jp
高知の太平洋クロマグロの子供「ヨコワ」の操業自粛を水産庁が要請したニュースです。要請したのは釣りや引き網などの小型漁船での操業が主体の高知県。しかし、以前から過剰な小型クロマグロの漁獲をあげていると言われていますが、境港に代表される日本海側の沖合漁業による巻き網には操業自粛を要請はしていない点で、高知県から不満がでています。
この太平洋クロマグロの漁獲制限については「壱岐市マグロ資源を考える会」さんのブログに昨日2/21に開催された水産庁の説明会での様子を見ていただくのが一番わかりやすいかと思います。
どちらにしろ太平洋クロマグロの漁獲制限はこの数年非常に厳格に行なわないとすでに絶滅寸前となっている状況で、国外からの非難の声も大きくなっています。そして、この数年「厳格に資源管理している」と説明していた水産庁が「問題点を改善するための」説明会を開くようになっただけでも大きな進歩だと思います。
この点で地方が水産業を主力にするためには、資源管理と販売のセットで考えるべきだと思うのですが、資源管理についてはこの数年で一番の成果を見せた場所が国内にあります。それが福島県です。
アクアマリンふくしまさんで実施されている「うみラボ」のブログをみていただくのが 一番いいと思います。東日本大震災からの海の復興の記録です。2016年あたりから確実に大きな魚が普通に釣れるようになっていることがわかります。それと放射能の測定から福島の魚が日本一安全であることも。昨年の試験操業の様子は本当にうれしそうで、こちらも見ていて嬉しかった。
そして5年たった今年から本格的な操業再開も予定されています。試験操業での漁獲量と大きさは関係者の方々をもってして「水産資源の管理の重要さがわかる」結果が出ました。つまり、魚が獲れなくなるのは日本人がとり過ぎが一番の原因と考えるべきなのです。
多分、漁獲制限が発生すれば補償金などの問題が出てくるでしょうが、すでに日本以外の国ではその痛みを乗り越えて水産資源の復活を行いました。それによって水産業が花形産業となっている国が数多く出ていることも事実です。水産業が落ち込んでいるのは日本だけなのです。水産庁も含め水産業がまずいとの認識で一致している現状の今、ぜひ水産資源管理をしっかりと進めるチャンスだと思います。
それが地方の水産業を復活させる第一歩になると、福島の事例は示していると思います。