てすてっど(testedquality)県外の水産高校受験の記録

県外の水産高校受験を記録し始めて、勝手に水産高校と水産業を応援するブログになりました。

2022/06/03 2022年版勝手に紹介リンク作成しました。一部サイトでhttpのみの場合、そのままリンクしております。

新年子供に会ったら、船乗りさんや漁業の収入を調べることになりました。

あけましておめでとうございます。昨年末会社納めをした日から風邪で寝込んでしまいました。やっと治ったら大晦日で慌てて支度をしました。大晦日の生鮮食料品売り場って戦場ですよね・・・でも紅白の星野源と椎名林檎を見れたのでよかった。特に椎名林檎は圧巻でした。何も言わずに一度解散した東京事変のメンバーでの演奏。映像もすごかったのでたまりませんでした。「好きなときに再結成とか簡単にすればいいのよ。又やりたくなったらやればいい」って林檎ちゃんが5人に言ってるような気がしました。

さて、正月の朝水産高校を出た子供が、我が家にふらっとやってきました。一人暮らしをしているのですが地元の友人と年越しをしたようです。雑煮やおせちを出しながら話をしました。そこで学校や高校の同級生の状況なども聞いてみました。

子供は専門学校なのですが数学が必須学科にあるらしく苦戦しているとのこと。すべての学科が必須の学校ですので、取得できないと卒業ができません。工業系の数学は要するに理系な分野ですね。水産高校によっては工業数学やSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に力を入れている学科もありますが、それでも普通科の理系の勉強からすると不足しがち。子供の高校の学科からすると、圧倒的にいま必要な知識に数学が足りてない状況ですね。頑張っても基礎がないところには積みあがらないんです。数学は。ということで、数学については数年かかることが前提で「頑張れ」ってことになりました。高校の子供の担任が物理で同じようなことになった話を思い出したのかもしれません。

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 「留年したら自分で払え」と旦那がいうと「そのときは学校でバイト紹介してもらう、じゃなかったら学校やめて貨物船のるわ」と返事。つい私が「船って同級生?」と聞くと「みんなすんげー稼いでるし。最悪友達の漁船手伝う。人足りないって」

その会話に旦那が「そんなに稼げないだろ」と疑いの様子。(旦那さんは私のブログや水産業などには興味が一切ございません)

うーん。とっさに思ったのは貨物ならまあ人手不足でそれなりに稼げるだろうなと。バイトするのか仕事に就くのかはともかくどれくらい収入があるんでしょう?

ということで子供に手土産という名の食べ物一式を持たせて送ったあと、改めて調べましたよ給与状況。

 

内容紹介<船員労働統計調査>

こちら国土交通省が発表している「船員労働統計調査」は船に乗る人たちの労働状況調査。最新統計表は他の調査とあわせて

最新統計表

から確認可能。現在平成27年度分が公開中。一般&特殊と漁船で分かれてます。

http://www.mlit.go.jp/k-toukei/05/labour01/index.pdf

一般&特殊の給与平均が487,823円。これに日当や手当は別。別途こちらの船員さんが書かれている状況などはあると思いますが高齢化などで人手不足が常に続いている内航外航の船員さんとかはコンスタントに稼げる職種と言っていいでしょう。この方のブログで船員さんの生活が書かれてますのでぜひご一読を!

http://kouhanin.hatenablog.com

一方漁船の統計表

http://www.mlit.go.jp/k-toukei/05/labour03/index.pdf

は統計をみると、歩合と基本の2つで給与を表現しています。取れない時には給与に反映できないということですね。概要のところをみると849隻中258隻は全歩合給。34パーセント。取れないと給与が全くでない。それから基本給との併合でも思った以上に歩合の割合が高い!

それから給与詳細がでているんですが、これの平均は意味があまりないかも。

国土交通省/最新の船員労働統計(二号)(Excel形式)

こちらの第二表第2表 専業船の漁業種類別、都道府県別、用途別、報酬の支払形態別従業状態及び持代(歩)数1.0の乗組員(固定給制は甲板部員)1人1箇月平均報酬額をみてたんですが、「かじき」と「クジラ」と「いか」と違いすぎる・・・「底引き」と「小型捕鯨」とか。ということを踏まえて各行みてると

「儲かっている人たちもいそうだけど上下の幅が広いぞ」って感じですね。子供が話した給与をもらって稼ぐ点においてはなんとかできそうですが、船員になるほうがよさそう・・・船舶免許だけですのでできることは限られますけどね(^^;;

あと、もうひとつ考えるべき点があります。統計で出ている漁船はあくまでも船を持ち給与を支払っている船での話。個人経営(同一世帯の家族を含む)での漁業はもっと収入が少なくなります。東京海洋大学の勝川先生がYahoo!ニュースに掲載されたショッキングなタイトルのこちらをご覧いただきたいと思います。

bylines.news.yahoo.co.jp

この中で「年間の漁労所得が225万円」という記載がありますが、ここでは家族は無償労働となってます。家族への給与はない。よって最初の統計の対象外なわけです。さらに家族の労働を賃金換算すると「317万円」となってしまい、収入からすれば「92万」の赤字になるのが平均・・・かなり過酷です。

最近見ていた「逃げるは恥だが役に立つ」の中で出てきた「家族だから共同経営責任者である」という考え方で見るべきなのでしょうか?「やりがい搾取」ではないと思いたいですが・・・「家族だから無償は当たり前」では人手不足の今もう成り立たないはずなのです。

ということで、子供の収入を気にしていたはずが漁業の未来を考える新年となりました。こんな感じで今年も水産高校や水産業のことを調べたり考えたりして、応援できればと思います。

クロマグロの資源回復を考えない人がいるように、考える人もいるんです。

こんにちは。関東はついに冬になりました。でも乾燥しているので寒くても洗濯物の心配がないのが楽。寒さより洗濯物。ノーモア洗濯物。すみません、朝から片付かない洗濯物で追われてましたのでつい感情的に。

さて現在先週行われたマグロの国際会議についてが話題となっております。

マグロの国際会議で日本がフルボッコにされたようです - 勝川俊雄公式サイト

あたりまえが通用しない自分勝手な国が日本なのかなあ・・・水産高校の子供たちが大きくなったときにマグロがいないんじゃだめなんだよおおお

2016/12/09 21:46

勝川先生がブログで詳細を掲載されてますが、ここでとりあげられたのは太平洋のクロマグロ。これについて資源がじり貧の状況なのは明確なのに、なぜかWWFジャパンとニッスイが中心となって、何もしないも同然のザル提案を日本として提案。今まではこれで通ってきたようですが、今回各国が反対して案が棄却されたと。

個人的感想はツイートした通りです。が、今回のニュース不可解な点があります。

否決された案を提出したWWFジャパンというのは世界自然保護機構というNPO団体の日本支部。WWFから派生したMarine Stewardship Council 海洋管理協議会、通称MSCという団体についてはこちらの過去記事を参照願いいます。

testedquality.hatenablog.com

 謎なのはMSCはずっと太平洋クロマグロの規制を強く求めてきてます。元がマダラの乱獲から保護を行うようにしたその姿勢が変わってないのに、親組織のWWFがこの提案をしたことです。もしかしたら1支部であるWWFジャパンだけに問題があるのかしら?

今回の提案については8月に「緊急ルール」を検討した詳細が、壱岐市マグロ資源を考える会のブログに掲載されています。

blogs.yahoo.co.jp

こちらのブログは2013年10月にマグロの資源保護にいち早く声を上げた漁業者の皆さんが立ち上げた「考える会」です。利用規約にあるように

③本会は、マグロ資源が回復すれば、その状態を維持しつつ、マグロのサイズ(ヨコワ・シビ、マグロ)に関係なく、マグロ漁ができるものと考えています。

という思いで活動されています。なにより自らクロマグロの産卵期の漁獲制限を今年7月から8月に実施したので、ニュースを見た方もいらっしゃるかもしれません。

こちらの方々の情報発信はもちろん、各地で漁獲高が減少して危機感を募らせている各地の漁業団体との交流を行ってます。また、長崎の国会議員や壱岐市長など、長崎県は県全体でクロマグロの産卵期の漁獲制限を国に働きかけています。

ほんとかっこいい人たちなんですよ。だから彼らが安心して漁に出かけられるように資源回復させたいと、私も思います。

本日、システムエンジニアを一緒にしてた同僚が実は昨年から漁師になってます。というか旦那さんが漁師に転職したら結局一緒にやってるようです。本日、彼女からお歳暮に魚介類が大量に届きました☺ショウジンガニを早速先ほど味噌汁で頂きましたが、まあ濃いだしがでて美味しかったですー(^^)/

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友人たちの住むあたりはカツオの漁場ですし、カツオも同様の問題を抱えてます。水産高校の子供たちがマグロはえ縄漁やったときになかなか取れないとも聞いてます。色んな人が生活しているからこそ、絶滅ではなく復活させるように動くべきだと思います。大西洋クロマグロは先に規制をしたから回復した事例で、見本があるんです。ぜひぜひルールつくりましょうよ!

NHKの本気 クローズアップ現代+“白いダイヤ“ウナギ密輸ルートを追え!を見た

12月になりました。お久しぶりです。先日星野源のオールナイトニッポンで星野源が「最近自分のなかでキリンジリバイバルがきてるので」とキリンジしばりの選曲をしておりました。それ聞いたら伝染しまして、今週通勤時間のBGMキリンジだらけです。アルバム1つしか携帯に入れてなかったのでSpotifyで聞いて満足!Spotifyほんといいですよ。

さて今日は12月1日に放送されたNHK総合「クローズアップ現代+」を紹介します。

www.nhk.or.jp

タイトルは「白いダイヤウナギ密輸ルートを追え!」ウナギについてはこのブログでも何度か紹介してきました。ウナギはWWFからパンダやトキ同様絶滅危惧種指定をうけた生物であるのですが、一方で日本人の好物でもあります。そしてこの2年で1000円台が用意されてた鰻屋でのかば焼きはすでに3000円台でも安い状況という高騰ぶり。

その理由としてはウナギの稚魚が激減で高騰しているから。まだ稚魚からしか養殖できないため、稚魚が重要なのです。しかしすでにヨーロッパではウナギが輸出禁止(日本人が食べて激減)これより稚魚はアジア各国で高値取引される対象となり、そこに裏社会が入り込むようになりました。

しかしニュースなどでは取り上げることもなく、新聞雑誌での記事は掲載した直後に削除される状況。最近私もブログで取り上げたこちらを参照してください。 

testedquality.hatenablog.com

 特定雑誌しかうなぎの不透明取引を扱ってきませんでしたが、今回NHKが番組で取り上げることについて、フリーライターでこの問題を追っかけてきた鈴木智彦さんがリアルタイムでツイートをしていました。

私今回は鈴木さんの解説付きでリアルタイム視聴をしました。TVを見ていない方は上の番組HPにある概要を見ていただくだけでも内容は伝わるかと思います。できればNHKオンデマンドを見ていただけると嬉しい。ここでは番組を見ながらの解説ツイートを並べます。解説にはさかなクンさんが出てきました。これは意外。今までこのような批判となる番組では出てくることがない方でした。ところどころで解説でダジャレを挟んでくれるのですが、これがなかったらつらい映像が続きます。

最初に出てきたのは稚魚を買い付ける国内の業者。稚魚は香港から来ている。ただ稚魚は香港では採れない。じゃどうしているのか?

シラスが一匹600円!半年で成魚になるのだそうですが、絶対全部育つはずがない。

ウナギの原産地はDNA調査でわかるのだとか。そして輸出禁止のヨーロッパウナギについても国内の売り場でこの数年見つかっています。

つまり2007年以降下記のような状態になったことが判明。

この映像をみてた私のTLではこのような感想が

番組はあっという間に終わったと感じる充実度。さかなクンさんと一緒にでてた黒瀬総一郎記者は、さかなクンさんと長年のうなぎ仲間として紹介されました。

黒瀬記者:どれだけの量が関わっているか、全体像は分からないんですけれども、私たちが口にしている可能性はあります。

この黒瀬記者のコメントに鈴木さんがツイート。

半分以上はこの密輸でのウナギ。先ほど番組内での輸出統計情報やDNAの調査から裏付けできる状況。それを土用の丑の日に一気に日本人が食べているわけです。こんなシリアスな状況ですがそれを認めていない水産庁などの公式見解からすると、NHKとしては黒瀬記者のコメントがぎりぎりなのでしょう。また水産系やスーパーなどがスポンサーの民放では絶対できない内容です。これにさかなクンさんが乱獲への危惧を告げつつダジャレを挟み続けます。番組ページでわかるこのダジャレがね、番組見てる間はほんと救いだったくらいのシリアスな内容でした。

 非常に良い番組でした。水産庁の「漁獲制限など必要ない」という見解に真っ向から反論してました。まとまりはないですが、こんな状況だと前回書いた外圧に近い流れに頼ってでも変えることが必要だと心から思いました。

本当にいい番組でした。ありがとうございました。

どちらに転ぶにしろ未来につなげてほしいんだ

こんにちは。最近にしては珍しくブログを連投いたします。各地の水産高校のブログやツイートみててにやにやしていたのですが、そんな中届いたメールでちょっと考えたので。

私企業勤めでして他社動向などの調査などもあるので日経の記事も読んでます。そこでダイレクトメールが日経さんから届くわけですが、そんな中に珍しい「魚」の文字が。

ac.nikkeibp.co.jp

築地から豊洲への移転は本日だった記念すべき日に届いたのは、小池都知事が基調講演を行う水産業のシンポジウムへのお誘いメールでした。

この記事に出てくるのは今までこのブログでも紹介した団体や個人の方々。最近紹介したばかりのイオンも出てきます。まさに先月書いたブログの登場団体ばかりです。

testedquality.hatenablog.com

正直このメールみて、日本の水産業はこのまま海外から市場を奪われてしまうのかもしんないって、落ち込んでしまったのですよ。

こんなシンポジウムを無料で開く価値があるのはどのあたりか?って考えるとですね、このまま水産資源保護を行わず魚が採れなくなる一人負けのままの日本は、その分安くて大きくてうまい海外からの水産物で国内水産物市場がこれまで以上に占めることが可能。つまり設けられるというシナリオを描いている人たちが海外にたくさんいるわけです。それも非常に全うな意見、水産物の資源保護を訴える形で。

そして日本人はだれよりもおいしいものに弱い。金を出すでしょって足元みられてるわけです。

経済人からどのように今の日本人が、水産業が見られているか、わかるように示した日経ありがとう。ただ、どう考えてもここに出てくる人たちの意見のほうが正しいのでぐうの音も出ないわけです。

が、くやしくないですかああ!!!日本国内で国がルール作って自制させればいいことができてないだけなんすよ!!

自主管理すらままならないのか?水産省が率先してやれないのか?って考えるだけっで悔しい。日本の将来を考えるとこのシンポジウムをきっかけに海外のルールが入ったほうがいいのかもしれないと思わなくはないんです。が、自分たちで制御しようと各地の漁業組合が立ち上がってきていることも知ってます。

 だからこそ、どちらにもいい方向に行ってほしい。壱岐や室戸の人たちが生活できるような水産業でないと、水産高校の生徒たちが未来を持てないとおもうのです。ぜひ国内の水産業にも早めに個別割り当てなどの水産資源保護を行って海外水産物との競争力確保を行っていただきたいと、強く強く思った次第です。

各地の水産高校ではお祭りが開催されたようです

こんにちは。やっと秋らしくなってうれしい今日この頃。でも野菜は高いですねー!そんな私のもとには水産高校での学祭やイベントレポートが届いております。全部調べきれてませんが楽しそうな様子を記録しときます。

 こちらは子供がお世話になった大津緑洋高校。じいちゃんばあちゃんは行ったことあるのですが私は未参加。見てみたかったなあ。

それからfacebook経由でいつも頑張ってるの見ている愛媛県立宇和島水産高等学校。フィッシュガールという女の子たちが全国でマグロ解体を行っているのが有名なところ。週末学祭で缶詰販売したようですね。大盛況だ!

 愛知県立三谷水産高等学校は今週末11日12日が水高祭だそうです。パンフレットが公開されてました。PDFで公開なんですねー。

http://www.miyasuisan-h.aichi-c.ed.jp/panfu2/28suikousai.pdf

神奈川県立海洋科学高等学校は11月3日が文化祭だったのですね。こちらもパンフレットがPDF。

http://www.kaiyokagaku-h.pen-kanagawa.ed.jp/news/20160909_kaiyousaiposter.pdf

第二回学校説明会は11月26日(土)。ほう!秋に説明会って昔はあまりなかったのですが。他の学校見てもありますね。積極的な学校公開はいいと思います!

島根県隠岐水産高等学校は10月16日だったようでこちらブログで開催報告がでてます。

http://www.shimanet.ed.jp/okisui/01%20topics/28nenndo/28suikousai.html

福岡県立水産高校は10月15日16日で水高祭を開催。こちらもブログで開催報告がでてます。なんか2日間もあって楽しそうだなあ。

学校生活・行事 過去の行事 / 福岡県立水産高等学校

いま我が家には高校生がいないので、このような生徒な感じを大変うらやましくおもいます。楽しい子は楽しむがよい!あとできれば学校気になる子は行ってみて。何を勉強するのかわかるから。

ブログ続けてきて本当に良かった

10月になり地域のお祭りや子供が通う学童のバザーなどで大忙しな日々です。昨日は鳥取で大きな地震がありましたが皆様大丈夫でしたでしょうか?

さて先日ブログのコメント欄に「お子さんが埼玉から水産高校を受験して今年から通いだしました」という投稿を頂きました。

testedquality.hatenablog.com

 ・・・正直コメントみて泣きました。会社で座っていたのですが席ではどうしようもなくなってしまい、黙って急いでトイレに駆け込んで泣きました( ;∀;)

私がこのブログを始めたのは、こんな体験する人はそうそういないはずだけど、同じようなことを考えたお子さんがいたとしたら、少しでも役立てて欲しかったからです。そう提案してくれた友人の勧めで始めたこともあり、体験記で書くのを終わらせるつもりでした。それがここまで細々とながら書き続けられたのは、読んでくれる皆様のアクセス数や、各地の水産高校に子供を通わせる保護者の方々や水産高校に関係する皆さんのコメントのおかげで、何よりも応援が自分へのご褒美でした。

そして今回子供と同じように県外受験で水産高校に、それも埼玉から!なんて方が現れたこと、そんな方がこのブログを読んでくださった事、なんて偶然と幸運なんだろうと思います。私は幸せものです。

すでに子供は高校を卒業しておりますが、水産業や水産高校などを中心にこれからも続けていきたいと思います。これからも宜しくお願いいたします。

子供は水産高校を卒業して半年、何とかやってるようです。夏休み以降会ってませんが、今は別の学科で悪戦苦闘。専門学校から届いた成績表は苦手の数学が赤点でした。追試でどうにかなったのか非常に心配してますが、一緒に記載されてた出席率だけは95%超えていたので頑張っているようです。学校が下手すると水産高校より厳しくてですね、遅刻も含めての出席率で届いております。単位制の大学と違って出席しないと卒業できません。高校より厳しいですよね。

あ、ブログのデザインを変更しました。アクセス数の多い記事一覧を追加してみました。実は子供が自宅謹慎していた記事が一番人気(^^;;;です。恥ずかしい記録ですが、こんな記事が役立っているのならいいなと思います。

最後に今回のヘッダー写真は西武百貨店池袋本店の屋上。こんな大きな池があってデザインモチーフであるモネの気分でくつろげます。でも魚はいないのです。苔生えないようになってるからだと思います。大好きな場所ですが残念。では次回!

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オリンピックでの水産品取り扱いについて

お久しぶりです。久方ぶりに仕事に追われブログご無沙汰してました。本日買い物に行ったら野菜の高さに目がくらみました。大根1本400円。きゅうりは1本100円なり。八百屋で宣伝してたお兄さんも「かぼちゃおいしいよ。きゅうりは1本100円・・・高いよね。ちょっと高いよね」とつい本音をつぶやいて周りの人たちが笑うくらい。これから天気が安定してることを願っております。

さて、ブログ書いてない間にリオオリンピックが終わり、次回東京での開催が本格的に議論されるようになりました。会場どうするんだ?ってのはあるのですが、実は日本の水産業にも影響がある問題点が指摘されてます。

リオのひとつ前ロンドンオリンピックにおいて、開催に関して環境に配慮することが強く求められるようになりました。建物の再利用などもそうですが、開催中に提供される食事も同様で環境に配慮した食べ物=国際基準を満たしている食べ物を使うことが定められました。そのうち水産品については「海のエコラベル」である「MSC認証(Marine Stewardship Council )」を取得しているものを採用したんです。

この「MSC認証」を初めて知ったのは3年前。子供の個人面談のため山口県は仙崎にある大津緑洋高等学校水産校舎へ伺った飛行機の中(子供が水産高校に通いたくて山口に行ってしまったんです)日本のマグロやウナギが危機的なことがまだ知られてなかったころですね。カナダなどのオーシャンワイズ活動などとの比較記事を書いてます。

testedquality.hatenablog.com

 実はいま海に関するエコラベルが2種類あります。最初にご紹介した国際規格MSC認証ともう一つが「マリンエコラベル」。こちらは国内のみの認証規格です。二つの違いを調べた記事がありますのでこちらを。その違いや成り立ちはこちらを見ていただくのが一番良いです。WWFってウナギやマグロの保護もやってるんですよ。野生動物保護が目的ですから!

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 この記事では国内にMSC認証ほとんど見ないと書いてますが、1年たって国内事情は少しづつですが変わってきてます。まず、大手スーパーであるイオンが積極的に展開してます。近所のイオン数件とも写真同様の積極的な広告が魚売り場に出てますよ。あとは、生協さんですね。

www.sankei.com

 翻って次回2020年、東京でも同様の方針が採られるでしょう。となったとき、記事にもあるとおり国内の水産物がオリンピックの選手村に提供できないのでは?と思うのです。イオンはそれを見越して今積極的に進めているのかもしれません。

現在MSC認証を受けている国内水産品は非常に少ないのが現状。そのうえ、独自の規格があるから大丈夫と言っても、すでにウナギとかマグロでひどい状況なのが現実です。正直国際社会で展開していくルール決めに水産庁はウナギでもマグロでも「自分たちが一番魚をわかっている」という態度で臨むのかなあ・・・交渉って舞台に立ったままやるものですから、今からでもマリンエコラベル側をもっとルール厳格化するなど、変えていってほしいものです。イオンのMSC認証製品はサーモン等海外からのものですからね。

だって、自分をかけて頑張る選手や参加者に、本当においしいものを普通に食べてほしいんですよ。それがおもてなしではないか。と、厳しいルールで戦えるはずの、品質に自信がある日本であるからこそ願う次第です。

testedqualityとはCowboy BebopというアニメのDVDボックスに描かれた造語から。多分品質検査済みって感じ。